人気ブログランキング | 話題のタグを見る

銀河鉄道の夜 その1 HANABI ~長岡俊輔君を悼む~


ミスチルは有名な歌手だ。有名すぎるアーティストだ、私ですら知っているし、いくつか曲も知っている。
私は音楽のことが良く分からない人間です。けれど、聞いたことある曲やいいなと思う曲がある。
他のアーティストの場合でもそうなのだけれど、イイと思う曲でも私の音楽センスが悪すぎて歌うことはできない。

そんな私が、唯一歌えるミスチルの歌が このHANABIだ。
むしろ、このHANABIを歌えるってすごいよ!難しい歌だよ!とミスチル好きの友人は言う。
そうなの?てか不思議なことに全編歌詞も暗記してる。どしてだ?いつ覚えた?記憶はない。(深い謎)

俊輔の出棺を大好きだったミスチルの曲で送ろうということになり、じゃあどんな曲にしようかとご家族と相談していたとき、このHANABIが急に浮かんだ。
アホですけど私はそこでこの曲を全編斉唱いたしました。途中からお姉さんも一緒にHANABI斉唱。
ほんと私いったい何でこの曲だけ歌えるんだろう?と思いながら歌ってました。
これがいい、これしかないと全員が賛成して(号泣して)曲はHANABIに決まった。


この話を、岩手遠征から帰ってきたフラーテルの選手たちに話したらこんなことを聞いた。

彼らは帰り道の大渋滞の中、長岡市に入ったのだと。
そして長岡市を通過している間中、ずっと長岡市の花火大会を見ることができたのだそうだ。
これはきっと俊輔からの贈り物だと皆そう思った、というのだった。

俊輔の不思議なパズル、解けない謎、果てしない銀河鉄道の旅は、
フラーテルの岩手町への遠征から静かに幕を開けたのだった。





どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きているこの世界に
すべてが無意味だって思える
ちょっと疲れてんのかなぁ

手に入れたものと引き換えにして
切り捨てたいくつもの輝き
いちいち憂いていれるほど
平和な世の中じゃないし

一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られてく

君がいたらなんていうかなぁ
「暗い」と茶化して笑うのかなぁ
その柔らかな笑顔に触れて
僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに

決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
誰も皆 悲しみを抱いてる
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?

考えすぎで言葉に詰まる
自分の不器用さが嫌い
でも妙に器用に立ち振舞う自分は
それ以上に嫌い

笑っていても
泣いて過ごしても平等に時は流れる
未来が僕らを呼んでる
その声は今 君にも聞こえていますか?

さよならが迎えに来ることを
最初からわかっていたとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
何度でも君に逢いたい
めぐり逢えたことでこんなに
世界が美しく見えるなんて
想像さえもしていない 単純だって笑うかい?
君に心からありがとうを言うよ

滞らないように 揺れて流れて
透き通ってく水のような
心であれたら

逢いたくなったときの分まで
寂しくなったときの分まで
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
君を強く焼き付けたい
誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回


by frater2015 | 2015-08-22 11:58